アフリカ大好き~国際協力で戦う36歳・りさぴょん日記。

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オランダ大学院留学、International Institute of Social Studies(ISS)で開発学を学ぶ。②授業内容。

こんにちは、アフリカ大好きマルチリンガル・りさぴょん(@LisapyonKenya))です。

今日はISSのプログラムスケジュールについて説明するよー!

修士(Master)は15.5ヵ月のというなんて微妙な期間になってます。16ヵ月って書けばいいのにwイギリスは1年が多いですが、オランダはISSだけに限らず、1年半であることが多いみたいです。

www.iss.nl

 目次

 

タームの分け方・スケジュール

私が在籍していた2017-2018のカレンダーです。参考までに。

学期がTerm1~Term4まであります。タームが終わった後にターム休みはありません。休むひまが本当にない。タームの最後に毎回テストやレポートの締切があり、全力を出し切って、干からびてたところ、月曜日からまた授業で参考文献を山のように読まないといけない地獄が待ってるw

9月はじまりで翌年の12月に終了する一年半の流れで、4学期制です。

Term1A 9月4日~10月29日 基礎科目

Term1B 10月30日~1月14日 基礎科目

Term2  1月15日~4月8日 メジャーごと科目、遠足

Term3  4月9日~7月8日 メジャーごと科目、RP(卒業論文)計画発表会

Term4  7月9日~12月17日 RP(卒業論文)執筆

ISSカレンダー(2017年版)

2019-2020の最新授業詳細はこちら。

https://www.iss.nl/sites/corporate/files/2019-09/academic-calenar-2019-20.pdf

 

2019-2020のコースカレンダー。

 Term1A (9月4日~10月29日) 基礎科目

まずはドミトリーに入れるのが9月1日だということで、私は8/25くらいにオランダに渡航して、観光したり、近所をふらふらしていていました。

ドミトリーに入る前はAirbnbで見つけて、泊まっていました。オーナーの方も素敵な方でとてもよかったです。また、そのAirbnbで出会った日本人カップルと仲良くなり、未だに友だちです。

9月4日からいきなり授業は始まらず、オリエンテーションが最初は続きます。学校の授業の情報を得る仕組みについて説明があったり、図書館ツアーがあったりします。最初はドキドキしながら、頑張って友だちを作りますwアムステルダムにみんなでバスで遠足に行ったりします。

Intro Programme

基礎科目Sociology(社会学)、Economic(経済学)Politic(政治学)の3 foundation courses です。みんな嫌いな基礎科目です。自分の興味に関わらず勉強しなくてはいけない科目です。社会学の中でも、Advanced とIntermidinateと2レベルあり、10年前に大学を卒業したわたしは、全部Intermidinateにしました。いい点数を取るために、Advanced を選んだという同級生もいたけど、私はIntermidinateでもついていくのが大変でした。

たとえば経済学でいえば、この2つ。

ISS-1103 An Overview of Modern Economic Thought

ISS-1106 Introduction to Economic Theories

ひとつめのAn Overview of Modern Economic Thoughtは、Howard Nicholas先生が担当なのですが、とても有名な先生だそうです。知らなかったし、いまだによくわかってないけどw 経学でいえば、Howard (ハワード)を全力でおすすめします。このクラスは100名を超える大きいクラスなのですが、先生がとても丁寧で、資料もかなり作りこんでいて、初めて経済学を勉強するような私に向けて、説明してくれます。

実際の先生の体験とかも例として使ってくれて、授業の中でも笑いが絶えない時間です。また、比較的テストも易しく、先生が全員赤点を取らないことを目標に授業やテストをやってくれているクラスです。

ハワード先生について知りたい方はこちらへ♡イケメンでお茶目なおじさまって感じです。先生自信も研究ではなくて、生徒に教えることに熱いパッションを持っていると話してくれました!

f:id:lisamiseki:20200531170259p:plain

ハワード先生。

dr. (Howard) VBH Nicholas | International Institute of Social Studies | Erasmus University Rotterdam

 

General course

The Making of Development: Histories, Theories and Practices. 開発学の学校なので、このクラスがメインコースと考えてください。頭文字を取って、みんなこのクラスをMODと呼んでいます。

コースガイドの61ページにクラスの詳細が書いてあります。

https://www.iss.nl/sites/corporate/files/2019-09/academic-calenar-2019-20.pdf

評価方法も各授業で決まっています。

Modes of Assessment :Mid-term Essay: 30%, End of Course Group Assignment:
20%, Learning Journal Assignments 50%

となっています。30%エッセイ、20%グループ課題、50%エッセイです。途中までの授業の中から自分が興味があるテーマを選んで書きます。私は最後のエッセイで60点を取りギリギリパスしました。60点取れなかったら、どのクラスも再試が待ってます><

先生はテーマによって変わります。なので、3,4コマ開発の歴史をやるトップバッターの先生がいて、その人からは近代的な開発をやる先生が続いたり。

また、MODはグループで復習する時間があります。前年同じ授業が終わった先輩が、アルバイトとしてミニ講師になって、復習を一緒にやったり、グループワークでビデオを作って、課題として提出しました。グループというのが、Major関係なく、いろんなmajorからいろんな地域から出身の人を選んで10名くらいです。私はこれ苦労しました。いろんなバックグランドの人が一気に話すので、英語が聞き取れなかったり、言っている意味が分からなかったり、これがdiversityなんだなと思いました。この時間はだいぶ苦痛でしたw

Academic Skills

このクラスは本当に役立たないのですが、必須w

論文の書き方や勉強の仕方を教えてくれますが、サボる人がかなり出てきて、私も数回サボった。本当につまらないwサボる人が多すぎて途中から出席を確認する紙を回すことになったし。

期待しない方がいいです。

Term1B (10月30日~1月14日) 基礎科目+major授業

General course

The Making of Development: Histories, Theories and Practices.の続きをやります。Term1Aの終了時はテストがあり、赤点(60点以下)を取ると再試です。再試で落ちてTerm1Bに参加できていないという人は見たことないw

Compulasory major Core course

ここからmajorごとの必須教科が始まります。Term1Aまでは全majorごちゃごちゃ。

私のいたSPDでいえば、この二つが必須になります。

Compulsory:
ISS-4154 Critical Social Policy for Transformative Development

そして下記ふたつのうち、一個が選択必須です。私は子どもの社会保障が興味があったので、2個目を選びました。もちろん、両方選ぶこともできます。私はTerm2以降の負担を減らすとPovertyにも興味があったので、両方取りました。

One of the following courses
ISS-4202 Poverty, Gender and Social Protection: Debates, Policies and Transformative
Interventions
ISS-4311 Children, Youth and Development: Policy and Practice

コースガイドの10ページに各majorの必須クラスが書いてあります。

https://www.iss.nl/sites/corporate/files/2019-09/academic-calenar-2019-20.pdf

 

Term2 (1月15日~4月8日) major授業+評価+specialization

Second /Third Compulsory Major ourse(s) (8 /16 ECs)

ISS-4394 SPD: Working towards the Research Paper

ISSでは修士論文をthesisではなくて、Research Paper(通称:RP)と呼んでいます。そのRPの書き方や進め方を学ぶコースです。

Research Techniques Course(s) (8 ECs) 

リサーチテクニックということで、RPを書くための調査方法を学びます。それは質を測る調査なのか?質問票(アンケート)みたいなのを使いたいか。経済的な側面が強いようであれば、数値を使うので、量的調査か。

調査評価はここからクラスを選ぶんだー

コースガイドの9ページです。

https://www.iss.nl/sites/corporate/files/2019-09/academic-calenar-2019-20.pdf

 

General Course ʻEncounters in Development Studiesʼ (3 ECs)

これ、なんだろう。私のときにはなかったかも。ごめんなさい。わからない。

Two Optional Courses / Specialization Course Work (2 x 8 ECs) (One Optional
Course of 8 EC in case of 3 compulsory Major Courses)

これはさっき上記で出てきた、↓を取るか、specializationのクラスを取るかです。

One of the following courses
ISS-4202 Poverty, Gender and Social Protection: Debates, Policies and Transformative
Interventions
ISS-4311 Children, Youth and Development: Policy and Practice

 

specializationについては前回説明しています。

www.lisapyon.com

 

Term3(4月9日~7月8日)major授業とRP

Term3はTerm2の授業を受けながら、RPを書く準備を始めます。

Research Paper Design Seminars

という会があり、自分がこれから書くRPの骨格や調査方法を主査と副査+クラスのパートナーにアドバイスをもらいます。5月末くらい。オープンの発表会なので、他の同級生がどんな論文を書くのか聞きに行ったりします。私の先生は文化人類学の先生なので仮説まで立てなくてよいということですが、このpresentationの前にたくさんの参考文献を読んで、学術的にどんな議論がされているのかちゃんと理解した上で、自分の研究の方向性を決めます。

ぶるぶる震えますw

あまり部分を容赦なく、否定する先生もいれば、優しく生徒の意見を尊重する先生もいますが、私の主査はネイティブアメリカンでガンガン責められましたw恐かった。

とりあえずこのpresentationで主査からOKもらわないとフィールドワークにいけないことになっています。

Term4  7月9日~12月17日

この期間は思う存RPに時間を使います。

だいたい7月~8月はフィールドワークに行く学生が多いです。イギリスの大学院は1年しかなく、教授がフィールドワークしなくてもよいという先生が多いそうなので、フィールドワークをやる時間があるのはすごい良かったと思います。イギリスは2ヵ月で修論を書かないといけないけど、ISSなら半年くらいあります。

Research Paper (full draft) Seminars

フィールドから9月初旬くらいに戻ってきて、9月末から10月初旬くらいにもう一回プレゼンテーションがあります。ここで一度フルドラフトの提出を求められますw死にそうwこれも主査と副査+クラスのパートナーにアドバイスをもらいます。

ISSのいい制度だなと思っています。イギリスとかだと先生から全然修士論文のアドバイスをもらえる終わる人が多いです。しかしISSは書く前にアドバイスをもらい、フィールドから帰ってきて、だいだいを書いたやつにアドバイスをもらえるので、そこから修正をして11月の提出を目指して、教授と相談しながら、進めます。

Final date for submission of Research Paper

提出は11月中旬です。いまだに忘れぬ11/17。私の時です。11月入ると、オランダは毎日天気が悪いし、寒いので、最低な時期に追い込まれます。鬱になって、病院に行く人もいました。

無事に提出したら、完全フリー!!!いえーい!!

ロッテルダム