アフリカ大好き~国際協力で戦う36歳・りさぴょん日記。

アフリカ、女性の国際協力のキャリヤや経験を書き残していくためのブログ。

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【孤児院への支援は危険?】⑥じゃ、りさぴょんどこ支援してるの?

アフリカ大好きりさぴょん(@LisapyonKenya)です。

【孤児院への支援は危険?】シリーズ第6回目は、どの団体を支援すればいいのか?です。

「施設はだめ!」「孤児院にボランティアツアー行かないで!」

と、ダメのオンパレードでした。

では、どうすればいいのか説明していきます。

 

目次

 

なぜPLASで働いているの?

私は施設が子どもにとってベストではないということを、青年海外協力隊の2年間と、修士論文での調査で、はっきり認識し、脱施設化(DI)を目指す、アクティビスト(社会的な活動家)だと認識しています。

大学院で修士論文を書きながら、今後の進路が考えてみました。私はどうゆう仕事に就いたら、子どもとその家族が一緒にコミュニティで安心して暮らせる社会が作れるのか。かなり広くアプローチできるとも考えました。

  • 教育の支援ー保護者は、子どもに教育を受けさせたいという一心で、自分の子どもを施設に送ることが多いので、子どもを通えるような支援をしているところか。
  • 保健の支援ー医療施設が近くになかったり、あっても行くお金がなかったりすることで、保護者が働けなくなったり、HIVへの適切なケアができないために亡くなったり、重症化して、子どもを面倒みることができなくなったりします。医療へのアクセスや母子保健をやるのはどうか。
  • 社会保障ー政府が子どもに対するセーフティネットを提供できるようなアドバイザーになればいいんじゃないか。

いろんなことを考えて、たまたまPartnerで求人を見つけたのが、PLASです。

PLASはアフリカで子どもを支援している団体ですが、子どもに何を直接教育費や医療を提供する方法ではなく、子どもがいる家庭に生きていく力をつけています。たとえば、生計向上プロジェクトですが、収入が上がることで子どもに石鹸や洋服等の必需品が買えたり、教育費が払えて学校に通えます。いわゆるベーシックニーズが満たされれば、保護者が子どもを施設に送ることは避けられます。

 

PLASは、決して脱施設化(DI)を目指すではありません。

しかし、PLASの活動を推進することで、私の「子どもと家族が安心して住める社会を作りたい」という夢が達成されます。

そのため、「私が働いている団体」だからではなく、「私の夢が助ける活動を団体」をしているから、応援や寄付をしてほしいと思っています。ほんとだよwww

そして、なんといっても寄付するときに、このお金って本当にちゃんと支援に使われるのかなとか、この団体って大丈夫かなって思ったことあると思います。でも、PLASの海外事業は担当は私でプロジェクトを全部把握していて、動かしているので、自信を持って言えるんです。

「PLASを支援してください!」と。笑っちゃう??

現地食マトケの下ごしらえを手伝っていたら、笑われて写真撮られた@ウガンダ

 

私が支援しているNGOは?

個人的に支援しているNGOを紹介します。

はい、国際協力業界で働いていると、寄付をするというのは結構頻繁にあって、助け合いなので、ハードルが低いです。しかし、単発の寄付やフェアトレード商品購入ではなく、マンスリーサポーターとか会員とか年に1万円以上払うような団体は、厳選します。

私が寄付するかどうかの基準は大きく2つです。

①働いている人信頼できるか。

1万円寄付して、そのお金がどう使われてもいいと思う人がどうかです。たとえば、その人に1万円渡してそれがお菓子代になっても、私はいいと思うんです。信頼しててその人がやることに意味があると思っているから。

②現地の人の顔を思い浮かべられるか。

どうしてその活動が必要か、なんでそこにいたってのかも必要ですが、支援している子どもだったり、女性だったり、お父さんだったりを思い浮かべられるかどうか。

それは私がその問題をよく知っていて、理解しているから現地ではこうゆう人がいるだろうと想像できるという意味もありますが、活動している人がその問題を話しているときに、現地の様子を思い浮かべるかどうかです。「なんか大変そうだなー」「支援が必要なのはわかったけどー」では、私は行動に起こしませんw大切な1万円をこの人を通して現地のこうした人に届けたいというストーリーが見えないとだめです。

1. モヨチルドレンセンター

人として、女性として、子どもの問題に取り組む先輩として尊敬の念を抱く松下照美さんが始めた児童養護施設です。ケニアのティカというナイロビからバスで40分程度の街で活動されています。

www.moyochildren.com

2014年のモヨ訪問時@ケニア

あれ?施設なのに支援しているの?と思ったあなた!とてもいいポイントです。

理由は照美さんも施設が子どもにとってベストではないと理解した上で、施設を運営しているからです。私は施設ケアがベストではないにしろ、短期的に預かってくれる場所は必要だし、ケニアのようなセーフティネットがなくて、里子や要支援組が進んでいない現状では、子どもを家族に戻すことを目指しながら暮らせる施設が必要だと思っています。

ティカは、首都ナイロビに近くベットタウンのような街です。まあまあお金がある人もいますが、中心地にスラムがあり、たくさんの家庭をスラムに住んでいます。また、街にはたくさんのストリートチルドレンが。

私は青年海外協力隊のときに、照美さんのところで、2週間程度研修という形で通っていました。また、その後も何回も足を運び、照美さんの活動を間近で見てきました。照美さんは「本当に強い人」だと思いました。子どもが何か問題を起こしたとき、小さい問題でも妥協しません。照美さんはストリートチルドレンと同じ目線で話すし、保護者がスラムにいるとわかれば、簡単に施設では預かるようなことをしません。

照美さんについては熱く語りたいのですが、1万文字以上いってしまいそうなので、別の記事を書きますねw

モヨは、①働いている人(照美さん)を心より信頼して尊敬しているし、②現地の人(モヨに住んでいる子どもたち)に会っているし、思い浮かべられるので、全力で応援しています。

2. テラルネッサンス

私が大学生時代にスタディツアーに参加して、それから少しボランティアをしたNGOです。珍しく京都発祥の団体で事務所も京都にあります。ウガンダコンゴブルンジラオスカンボジア、大槌で活動しています。

www.terra-r.jp

テラルネは創設者の鬼丸さんが有名ですね!鬼丸さんの口からは魔法のような言葉で惹かれていきます。才能ですね。途上国のわかりにくい問題をすごく簡単に説明してくれたり、支援を美化しないし、でも強いバッションを感じます。そして、鬼丸さんと周りに働く素敵なひとたち。カンボジアの江角さんは、本当に本当に現地のひとの力を信じている活動アプローチで、相手のゆっくりさに合わせます。現在の代表理事である小川さんは、論理的な思考を持ちながら、NGO業界全体も視野に入れて、かつ現地の人にとても近い存在です。

こんな魅力的な人が集まった集団を応援ざる負えないですねw

団体自体も新しい取り込みをしています。NGOなのにデザイナーを雇っていて、ホームページや年次報告書がおしゃれで見やすい!泥臭い日本の古いNGOのイメージを脱却してくれていますね!企業からたくさん支援もらっているし、ふるさと納税としてテラルネを支援できます。いろんなところから支援をもらえるような、しやすいような幅を広げた活動は、テラルネが先駆者ではないでしょうか。

ふるさと納税が支援に!紛争で傷ついたアジア・アフリカの人々の自立をサポート。

テラルネは、①働いている人(鬼丸さん、江角さん、小川さん)が各自が自分らしいアプロローチで持っているし、②現地の人(カンボジアウガンダ)のスタッフへの考え方にもかなり気を使っているし、全力で応援しています。

3. シロアムの園

ケニアの障がいのある子どもたち対して、ひとりひとりの違ったニーズにあった、質の高い教育や医療の提供しているNGOです。

www.thegardenofsiloam.org

正直に言うと、代表である公文和子さんには日本で講演会で一度お会いしただけです。なので、シロアムは公文和子さんの人柄というよりも活動内容と公文和子さんの専門性を評価して支援しています。(評価というと偉そうw)

青年海外協力隊時代に障がい児を特別支援学校に入れようと活動していた時期がありましたが、それが叶わず断念した経緯があります。過去にJICAで記事を書いてます。

一難去ってまた一難。| ケニア | アフリカ | 各国における取り組み - JICA

脱施設化(DI)を考えたときは、障がい児の支援方法にはかなり賛否両論ありました。障がいがあることがわかり、保護者が障がい児を捨てるケースがあります。施設にたどり着くと、そこから里子や養子縁組として、もらわれることが多く、”健常児”ではないことで、施設ケアに留まることが多くあります。

ケニアでは、障害なのか、発達遅れなのか、精神疾患なのかちゃんと判断されずに適切にケアを受けられない子どもがほとんどです。専門性を持った医者がいる医療機関がないし、あってもナイロビで医療費がバカ高い。私は障がい児に関する知識もなかったので、小児科医として経験をお持ちの公文和子さんがケニアで活動すること応援したいと思いました。

ケニアの障害児に居場所をつくろう 小児科医・公文和子さんが「シロアムの園」への寄付呼びかけ | 子育て世代がつながる | 東京すくすく ― 東京新聞

シロアムは①働いている人(公文和子さん)はあまり知らないけど、専門性があり、②現地の人(障がい児)への支援は需要が高いけど、誰もやっていない活動をしているというところで応援しています。

4. パレスチナ子どものキャンペーン

何を隠そう、私の元職場です!(笑)

パレスチナ自治区レバノンパレスチナ難民の支援をしているNGOです。設立年が私の生まれた年なので、1986年なので、私の歳=活動歴です。今、33歳!(笑)

ccp-ngo.jp

こちらの団体に関しても完全に働いているスタッフに惚れたという感じです。私は1年この団体で働いたのですが、パレスチナや難民について一生懸命勉強していたのですが、現地に行ったことがなく、得た知識がやんわり理解していました。大学院進学のために退職し、オランダ(大学院)にいる間にパレスチナに旅行に行くことにしました。

エルサレム駐在員である元同僚の家に泊めてもらい、街を案内してもらったり、しました。また、外国人である私が意外と簡単にパレスチナ自治区に観光に行くことできました。国境をバスで超えるときはドキドキでした。

パレスチナに恋をした駐在員Nちゃんは、熱いパッションを持っていて、外語大でアラビア語を勉強していました。現地でも現地の人とアラビア語で会話する姿はとてもかっこよく現地の人に近いのいいなって思いました。

そんなNちゃん。夜の宅飲みで、お酒が入り、いろんな話になったとき、同僚のスタッフ(パレスチナ人)がいかに優秀であるか語り始めました。

「悔しいじゃん。なんで彼らにはこんなに可能性があって優秀なのに、(パレスチナ自治区から)外に出られない。」

その言葉を聞いて、感動して、Nちゃんを応援したいなと思い、パレスチナ子どものキャンペーンの会員になりました。

パレスチナ子どものキャンペーンは①働いている人(現地駐在員)の言葉ひとつで支援を決めました。②現地の人(レバノンに住むパレスチナ人)が一度日本にきたことがあり、FBにりさにまた会いたいな、でも私はそう簡単にはいかないのよ、と言われたことも大きなきっかけです。今までパレスチナの人たちが何代も何代も苦しみながら生きていることを知らなかったということを恥じる意味もあり、応援しています。

 

施設の子どもと@ケニア

「どの団体を支援していいのか、わからない。」

そうゆうときは応援したい人を支援するつもりでその人がいる団体に寄付するのがよいのではないでしょうか。