アフリカ大好き~国際協力で戦う36歳・りさぴょん日記。

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ジンバブエとCOVID19の影響(2021年6月16日)

アフリカ大好き・りさぴょん(@LisapyonKenya)です。

 

 2021年6月12日、規制強化が発表されました。ジンバブエの最新情報をお届けします。

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写真:https://www.voanews.com/science-health/coronavirus-outbreak/zimbabwes-doctors-call-action-after-first-covid-19-death

 

1. 地域ロックダウン

ジンバブエでは、首都ハラレとインド変異株が発見されたクウェクウェで、高い感染率が記録されていました。今回は、ジンバブエの北西部カリバとマナプールのある地区のロックダウンです。その地域への立ち入り禁止です。その地域に住んでいる方も、外に行けません。

Two-week lockdown for Hurungwe and Kariba Districts
The Ministry of Health and Child Care has noted an increase in Covid-19 cases in Mashonaland West Province and the hotspots are Hurungwe and Kariba districts.
More than 40 cases were recorded in the last three days. The Ministry has therefore declared a lockdown in the hotspots of Kariba and Hurungwe districts. The lockdown will be reviewed after two weeks.
Those living outside Hurungwe and Kariba are prohibited from visiting the two districts. The public is advised that health education, contact tracing, and isolating positive cases is being done.
We urge the public to cooperate with health workers and to continue adhering to the World Health Organisation containment measures like sanitizing, social distancing and the correct wearing of face masks.

 

2. ジンバブエ全土の規制強化

 

2021年6月12日、チウェンガ副大統領兼保健・育児大臣は、当国における新型コロナ感染者数の増加を受け、ロックダウン規制を再強化することを発表したところ、主な概要以下のとおり

1 葬儀を除く全ての集会の禁止。葬儀の参列者は30人以下。
2 全てのミーティング及びワークショップはバーチャル形式での開催とする。
3 政府及び民間の事務所は50%の出勤とする。
4 店舗の営業時間は8時~18時とする。
5 バーやナイトクラブは引き続き閉鎖し、酒類の販売は10時~16時とする。
6 全てのレストランはテイクアウト営業のみ許可される。

発表全文はこちら。

http://hsb.co.zw/wp-content/uploads/2021/01/PRESS-STATEMENT-BY-VICE-PRESIDENT-AND-MINISTER-OF-HEALTH-DR-CHIWENGA-HELD-ON-15-JANUARY-2021.pdf

 

規制が執行される前日12日にレストランにごはんを食べに行きました。

タイレストランの方は、「またこれよ。本当にお店やっていけない。テイクアウトにするとお客は減るし、テイクアウトしてくれても、ここで食べるより値段が落ちるわ」と嘆いていました。

飲食店は大打撃ですね。突然の発表なので、すでに材料は購入しているだろうし。ジンバ上は日本やケニアのようにubar eats等のデリバリー会社がいないので、各レストランが工夫を凝らしています。こちらのタイレストランはバイクでデリバリーに対応しているようです。もちろん営業時間を短縮しても日本のように補助金はありません。

週末はどこかのレストランでテイクアウトして少しでも貢献しようかなと考えています。

スーパーや他の施設は8:00-18:00で営業しています。ジムも時間を短縮して実施しているようです。

 

3. 住民にどのような影響ができるのか

所得層での格差

大きく影響が変わります。感覚的には中所得層以上の世帯は、雇われていて、月額で給与がもらえるような仕事(私を含む)は、あまり制限の影響を受けていません。週末レストランでごはんを食べれないということだけです。

しかし、レストランやスーパーで働いている従業員は、時間短縮やお客が減ったことにより、シフトが減ったり、首になります。

私の行ったタイレストランでも、ウェイターさんが3,4人いましたが、テイクアウトだけになれば、キッチンの料理担当さえいれば、オーナーがビジネス回せる規模です。

また、元々このような雇用についておらず、路上で野菜やお菓子を売っている貧困層にも影響が出ます。レストランやスーパーで低価で働いている人たちの給与がなくなれば、無駄使いを控えるところか、生活に必要なものさえ、買えなくなります。路上でもの売りしている人たちのお客さんが減るわけです。

トリクルダウンとは

トリクルダウンのネガティブバージョンですね。

トリクルダウン効果とは、大型公共投資や税の優遇などを通じて大企業や高所得層の経済活動を活性化させ、社会全体の経済規模の拡大によってえられた富のしずくが高所得層から中所得層に、さらに中所得層から低所得層に流れ落ち、結果として社会全体の利益となるという考え方である。

https://www.keisen.ac.jp/dictionary/2012/11/post-140.html

経済的に富裕層や高所得層に経済的な余裕があれば、お金を使ってくれるので、中所得層の収入が増え、中所得層がお金を使ってくれれば、低所得層のビジネスにもプラスになるという考えです。COVID-19禍では、経済的に大きく影響を受けていなくても、お金を使うのを控えている、またはロックダウンでお金を使うことが限られているために、COVID-19の影響が低所得層により、影響するわけです。

そもそもトリクルダウン効果を否定的に考える人も多く、お金持ちはお金持ちになっていくのに、その恩恵が低所得層には届いていないという考え方が、正しいと思っているので、トリクルダウン効果は起きていないですが、トリクルダウン効果のネガティブバージョン(貧困層がより貧しくなる)は起きていると考えています。

 

私にできることが何だろうかと考える日々です。

私は途上国に住んでいる富裕層になるわけですから、レストランでテイクアウトしたり、道端の野菜売りから購入したり、少しでも現地の経済活動に貢献できるような生活にしたいなと思います。