アフリカ大好きりさぴょんです(@LisapyonKenya)です。
今日は、草の根委嘱員の仕事を1年やってみて、自分のなりにどこがいいと思ったのか、どこか難しいと感じたのか、書き残したいと思います。
草の根の仕事内容についてはこちらの記事です。
草の根の仕事をしてて、良いと思ったところ
建物の支援
今までインフラ等のハード面支援ではなくて、人材育成・能力強化とかネットワーク作りとかソフト面の支援をしてきた。草の根だと建物しか作れない。そう、ハードの支援限定!建物建てるだけってなんか建設に膨大なお金がかかって、その地域にいる人の能力が伸びているわけでもないし、なんか持続的ではないなと思ってた。でも、実際のところ、教室
(外務省がやってる。(ODA) 日本NGO連携無償資金協力 もハード面が中心の助成だね。)
学力を向上したいというプロジェクトを計画しても、やはりインフラ
地域に縛りがない
ジンバブエ全土から申請が来て、ど田舎からとかも沢山募集が来る
ジンバブエの場合は、1986年から草の根無償を実施しているので、地方にいくといろんなところで日本の支援で作ったものがある。草の根無償以外にN連だったり、日本のNGOが建設したものもある。1000万円で必要なすべての施設が建てれるわけでもないけど、少しずつジンバブエの人たちに支援が届いているんだと感じる。
草の根の難しさ
支援できるNGOの規模
日本政府にしたら、1000万円は小さい助成金ではあるけど、アフリカのNGO
小さいNGOこそ助成したいもんだが、より経験のある資金が安定
が柔軟に対応するけど、政府から助成金となれば、慎重にならざる負えない。
NGOがプロジェクトを計画する能力
正直、ジンバブエのNGOは、数も少ないので競争性が低いし、海外のNGOを母体としているアライアンス系と呼ばれるNGOも少ないので、プロジェクトマネージメントの能力や国際協力のトレンドに少し遅れ気味である。申請書を出してくるけど、論理的ではないものが多くて、「子どもたちが学校に行けない」という問題を提起しているのに、解決策には「井戸を掘りたい」みたいなとんちんかんな内容も多い。
「何が問題で、何がその原因で、何が解決策なのか」
これを整理して申請書を書ける人が本当に少ない。過去に書いた他の助成金の申請書をコピペしている人も多い。質問に全然答えてないw 地域の背景を書いてもらう部分ではWikipediaをコピペするやつまでいる。
NGOがドナーに対してどうやってProposal writingすれば、わかりやすい説得力のある文章になるのかという研修をやりたいなと思ってる。でも、それは草の根委嘱員の業務を超えることである。また、NGO職員自身が自分の申請書に問題があると思っていないので、その点で言っても難しい(笑)
日本なら、JICAの研修があったり、本があったり、他のNGOの活動報告会があって、外部の人が簡単に参加して学ぶことができるけど、ジンバブエではNGOに入るのがゴールでそこから自分の専門性を伸ばしていくことって難しい。
ということで、今回は1年を振り返って、私が草の根無償について感じたことを書きました。国際協力の中でも、「外交としての国際協力」の現場である在外大使館は目指しているところも違うし、評価されるところも異なるので、隊員出身の私には理解できないこともたくさん出てきています。業務での難しさはあるものの、待遇はいいので、もう少し続けて貯金して、フランス語の勉強や二個目の修士に使いたいなと思います。
アフリカ大好きりさぴょんでした~(@LisapyonKenya)