アフリカ大好き~国際協力で戦う36歳・りさぴょん日記。

アフリカ、女性の国際協力のキャリヤや経験を書き残していくためのブログ。

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地元の方のお宅訪問ーKISEKI@ルワンダでのボランティア3日目

アフリカ大好きりさぴょん(@LisapyonKenya)です。

今日はKISEKIのボランティアの中で、KISEKIのボランティアスタッフに連れてもらい、お宅を訪問しました。

 

目次

 

キミフルラに住むお母さんとお宅に訪問させて頂きました。

お母さんの背景

お母さんは現在、一人暮らし。7畳しかない小さい部屋を借りて暮らしてる。娘さんが一人だけいて、その娘さんが唯一の家族ということ。娘さん夫婦は2人の子どもがいて、別の場所に暮らしている。お母さんの両親はジェノサイドで殺されてしまったそうです。一緒に同行したスタッフは彼女の過去を話してくれました。

 

お母さんは、キガリの隣の街に住んでいた。兄弟が2名いたが、今では音信不通になっている。お母さんの母親は、父親と離婚して他の男性と再婚していた。継父はとても冷たくて、お母さんのことをメイドのように使っていたということだった

 

お母さんが14歳の時にジェノサイドがあった。その時に母親と継父が殺された。その後、生きていくためには結婚しなければならないと思い、とある男性と一緒になった。その男性は従順なお母さんに愛情はなかったが、生きていくために言うことを聞き、家事をしてくれる女性が気にいって結婚したという。お母さんは夫との関係にその後悩むものの、娘を一人出産する。

 

お母さんは精神疾患があるそう。精神的な障害なのか知的障害なのか詳しくはわからないは、精神的におかしくなって自分でも何が何かよくわからないことが一時期あり、娘はその時に”神様、どうかお母さんを殺してください。とても苦しそう”と願ったそう。

感想

お話を聞いたのは、1時間だったので、精神的な病気の原因は何かわからなかった。幼児期の保護者からの虐待やネグレクトなのか、ジェノサイドなのか、夫との関係なのか。お母さんは、会話はできるものの簡単な質問に勘違いして答えたり、体が弱く力が弱いので、生活にいろんな制限がある。水汲みは生活の中で必要なことだが、近所の人に助けてもらったり、自分で買い物をして、料理しないので、誰かから食事をもらった時だけ食べれるという。娘夫婦が家賃(月20ドル)を払って、生活に必要なものをすべて買っているというが、娘夫婦が一緒に住んでいないところをみると、お母さんは家族にとって”負担”になっているそう。

 

1時間程度でお母さんのことを詳しく聞くことはできなかったが、もっと医療ケアや家族からの愛を受けていれば、もっと幸せな人生が送れたのかもしれないと思ってしまう。14歳という思春期にジェノサイドが起きたことも大きいだろう。ジェノサイドは被害者でも加害者でもない人たちでも大きな心の傷を負っていることは間違いない。

笑顔が素敵なお母さん。娘さん夫婦と孫に囲まれて、幸せに暮らしてほしいなと思う。

今日は発展するルワンダの人々の心の中を少し見れた。気がしました。ジェノサイドから復活して、”奇跡の国”と呼ばれていますが、今でもジェノサイドで苦しむ人たちがいるのだなと改めて感じました。

アフリカ大好きりさぴょん(@LisapyonKenya)でした。