アフリカ大好き・りさぴょん(@LisapyonKenya)です。
今日はジンバブエで車を購入した時の経験です。
実は日本では大学生の時に免許を取得したものの、運転をせずに過ごし、東京暮らしで車がいなかったので、れっきとしたペーパードライバーです!
久々の運転とかではなくて、教習所以降、運転をしたことがない!(笑)ゴールド免許です。
そんな私がジンバブエで運転をして人生初の車購入をしたお話です。
アフリカで車を購入したい方はぜひ参考にしてください。
1. アフリカで車を買うための心得
今回は、ケニアで日本車を輸入しているプロにアドバイスをもらいまいた。バイク王(@MAXYKENYA)からは、このポイントをつかむように言われました。
ジンバブエは、現地は米ドルを現金払いです。家賃も現金米ドル払いという恐ろしい国。私はほかの方が3000ドルで購入したと聞いて、余分に計算して、4500ドルが予算でした。
※1USドル=108円で計算しています。
a. 現地のIDカードを取得できるか
パスポートとは別に現地で済むにあたり、現地のIDカードが現地政府から配給されます。これは、国立公園とかも現地住民扱いになり、安くなったりします。IDカードを持っていると免税されるそうです。日本からアフリカに輸入するときに関税を免除できるそうです。税金は車の代金の90%とかなので、免税できるとかなり大きいです。
今回は私は大使館勤務ですが、業務委託なので、この特権はもらえず、がっつり支払いしました。免税で購入するときには、現地の中古屋さんにそれを先に必ず行って、免税で購入できる車を紹介してもらってください。
b. 日本から輸入するか、現地の中古屋さんで購入するか
てっきり現地で選んで買うものと思っていましたが、日本にまだある車から選んで現地に輸送してもらうというパターンもありました。
日本にある中古車をアフリカに輸出
ジンバブエではあまりいい車が現地でないということで、この方法を取っている人が多いという話でした。下記の会社では、アフリカのいろんな国に輸出しているみたい。
車のブランド、年式、走行距離等の詳細が確認でき、輸出先の国までのコストも一緒に計算できます。
Japanese Used Cars For Sale | AUTOREC
Best Value Used Cars Under $2,500 for Sale | BE FORWARD
<輸入で買うメリット>
●比較的にたくさんある中古車から、好みの車種を検索して選べる
●日本でちゃんとメンテしてある車なので、心配がない
●輸入手続きを代行してくれる
<輸入で買うデメリット>
●時間がかかる。日本で購入してから、1か月と書いてあったりしますが、どこかの港の通関で止まってしまったり。手続きを代行してくれると言ってもこちらでやらないといけない手間もある。
ということで、今回はCOVID19の影響で、通関に時間がかかっていることから、現地で購入を選びました。
ジンバブエの中古屋さんで購入
ジンバブエの中古屋さんに行って購入。何か所か行きましたが、ジンバブエはあまり輸入している会社も少ないし、小さいのであまり種類もなく、競争率も高くないので、高めです。
また、走行距離は裏でいじられている可能性もあります。今回は輸入したてでまだ現地で使っていないjust importedの車にしました。輸入して現地で乗られた車、locally usedだと荒い運転をして調子悪くなって売った可能性もあります。もちろん locally usedが安いですが、安心を買ってjust importedの車にしました。といっても中古屋さんが嘘ついているかも(笑)
<現地で買うメリット>
●すぐ手に入る。私は今回免税もなかったので、支払った当日受け取り、乗って家に帰ってきました。ほかの大使館の人がびっくり。免税の方は、通常2か月とかは支払い後も受け取れないようです。まずは現地でIDを取得するのに1か月、車を購入後さらに2、3か月かかるようです。
●複雑な手続きがいらない。通関で止まる心配もないので、追加で出す書類もありません。
<輸入で買うデメリット>
●メンテナンスが心配。購入後に、後ろのランプがついていなくて、自分で交換しないといけないし、タイヤも古いので返ることにしました。ハラレの修理屋さんとか知らないので、これらをやるのは面倒です。鍵もひとつしかないので、スペアキーをどっかで作ります。
どちらがよいのか人によりますし、国にもよります。ケニアだと日本車を輸入している会社も多いし、いろんな車があると思うので、よいと思います。
知人に譲ってもらう
購入ではないですが、前任者やこれから日本に帰国する日本人に譲ってもらうことも多いようです。私の前任者は現地の人に売ってしまったので、自分で買うことになりましたが、日本人同士で売買して、登録だけを変えるという手もあるようです。
私はできれば、3年後日本に帰るときは後任の方に売買できたらいいなと思っています。
2. どの車を買えばいいのかわからない。
今回は、ケニアで日本車を輸入しているプロにアドバイスをもらいまいた。バイク王(@MAXYKENYA)からは、このポイントをつかむように言われました。
ありがとう、バイク王。感謝、感謝。
a. SUVや四駆を買う必要があるのか
アフリカは首都でも道はぼこぼこ。車高が高い車を選ぶべきか。
それは首都だけで通勤や買い物しか使わない人は不要です。郊外に遠出するときや国立公園等のコンディションが悪い場合は必要ということでした。私は大使館の方にみなさんがどんな車に乗っているか聞いて、マーチとかの普通車と聞いたので、SUVはやめました。郊外に行くときはだれかに乗せてもらおうという作戦です。(笑)私は運転初心者なので、車高が高い車の方が運転しやすいよと言われたのですが、値段が1.5~2倍違うので、やめました。日本車は人気が高いので、購入した時と同じ価格くらいで次の人に売れるので、100万円で買っても、100万円で売れば、自分の損は出ないので、そう考えていい車を買ってもいいですね。私の場合、事故ってぺしゃんこになるのも怖いのですが、大きい車だと駐車できないのもあり、普通車にしました。
エンジンサイズは、1.2Lあれば十分ということでした。小さすぎると坂道の馬力がないということでした。でも、軽自動車って意外と高いので、アフリカではあまり見ないので、今回も見に行ったところで軽自動車は1台も売ってませんでした。
b. 年式
まずはその国で年式規制があるかどうかです。ケニアでは生産した年が10年以上だと輸入できません。そして、なんとジンバブエでは私が到着した2021年4月にその規制が施行されました。なんてタイミング。
それに伴い、2021年4月以降は古い車を輸入できなくなったので、基本的には少し新しめの車になるわけです。今回、私が中古屋さんで見たのが、ほとんど2007年か2010年だったので、今後はこの年式の車は入ってきません。新しいのはいいのですが、値段が高くなるわけです。
バイク王からは、10年以内くらいならいいのでは~というアドバイスでした。
c. 走行距離
車の年式が2019年でも日本で営業車として毎日走っていれば、車もガタがきます。ということで、走行距離を確認する必要があります。
車の寿命と言われる走行距離は約15~20万kmと言われているらしいです。なので、古くても、約10万km以下のものという、バイク王のお告げでした。
私は7.1万キロの車でした。これはリセットしてごまかされているのでは、と言われましたが、確認するすべがないので、これでいいかと。
d. メーカー
写真出典:https://news.livedoor.com/article/detail/7289421/
日本のトヨダ!たくさん走っているので、修理するときのパーツも結構ちゃんとあるということです。古い車だったり、レアの車だと修理するのときの部品がなかったりすると修正不可やパーツの取り寄せで高額を支払うことになります。
現地で主流のブランドのマツダや日産も走っているようなら、そこまで問題ないのではないでしょうか。
私はミニクーパー等の選択肢もあったのですが、安全に日本車!そして、トヨタにしました。やはり現地のドライバーもトヨダ信者と呼べるくらい人気なので、トヨタは少し高い値段設定になります。
ハイブリットもありましたが、バイク王から注意するように言われました。電気とガソリン両方使えて環境にはよいのですが、故障したときに直せる人がジンバブエにいない可能性が高いということでした。
3. いざ中古車屋さんへ
私は大使館で雇っているドライバーに同行してもらいました。必ず現地の車をわかる方が一緒の方がよいです。ドライバーさんには、状態の確認、試乗、値段交渉に入ってもらいました。エンジン見ても、さっぱりわからないし、私(笑)
- 免税なのかそうでないのか
- サイズ 普通車なのか、SUVなのか
- Imported したばかりのやつ
私はドライバーに連れられて、5件行きました。
1日目に2件。2日目に2件行き、他の店舗は外から普通車がないかふらふら。
a. Car junction
https://goo.gl/maps/eqmTHw5g1tFLGzTv6
こちらはほかの大使館の方が購入した場所ということで紹介してもらいました。
候補①
メーカー:トヨタ
モデル:カローラ
年式:2007年
走行距離2万キロ
値段:USD7,200(78万)
あまり走っていないので高いのはわかりますが、ちょっと高いし、見た目があまり好みではなかった。
b. SM solution
ドライバーに連れてってもらったお店。輸入車は4台と紹介されましたが、1台はジンバブエで使われたlocally usedでした。
候補②購入した車
メーカー:トヨタ
モデル:ビッツ
年式:2007年
走行距離7.1万キロ
値段:USD4,700(51万)
最初にUSD4,500から値切って、USD4,300でいいって話なのに、買う場合の話を進めてきたら、ボスが出てきて、値上げ。2日目の交渉は私がブチ切れながら、USD5,000と言われたのをUSD4,700にして終わりました(笑)。
候補③悩んだ車
メーカー:マツダ
モデル:デミオ
年式:2010年
走行距離7.1万キロ
値段:USD4,500(49万)
この店の人はなぜかデミオを私に売りたいようでひたすら勧めてきました。値段は年式、走行距離はビッツの同じくらいだったので、それならトヨダという決断でした。車の色は紺だったので、こちらの方がいいかなとは思いました。しかし、話を進めているとどうやらこの車は輸入してから、ジンバブエで乗っている車でフロンドガラスが割れていました。
候補④
メーカー:ホンダ
モデル:フィット
年式:2007年
値段:USD5,500(60万)
候補⑤
メーカー:ホンダ
モデル:フィット
年式:2007年
値段:USD5,500(60万)
これらは候補②と③よりも10万高いのでやめました。Fitはジンバブエでよく走っていて人気のようです。これなら、スペア部品の心配なさそう。
c. Avodaleショッピングセンター裏①
こちらでは安い車がありませんでした。4000ドル、5000ドルだと、パワーがあまりない日本メーカーではない車でした。
参考までに。ハイブリットカーはここでしか見ませんでしたが、7000ドルと高く、修理が不安なので却下。
また、日本でもかっこいいなと思っていたXrail ですが、10,000USD(108万円)。乗ってみたいけど、今回は却下。
参考①
メーカー:ホンダ
モデル:フィット ハイブリット
年式:2007年
値段:USD7,000(76万円)
参考②
メーカー:日産
モデル:X trail
値段:USD10,000(108万円)
d. Avodaleショッピングセンター裏②
候補⑥
メーカー:トヨダ
モデル:パッソ
年式:2007年
走行距離:9万キロ
値段:USD4,000(43万)
最後にビッツとパッソで悩みました。
こちらは輸入してから、女性の方が1年乗っていたということ。Locally used ですね。ボディは結構傷が多くてミラーも破損していました。ほかの比べてちょっとぼろい感がありました。女性向けのデザインで色もパステルカラーの黄色でかわいいので、見た目で今まで見た中だと一番いいなと思いました。テストドライブもさせてもらい、何も問題なかった。が、ビッツもテストドライブして、その時とパッソは同じエンジンサイズですが、ビッツの方がパワーがあり、運転しやすいと感じました。
販売している人も本当に輸入してから1年しか乗っていない車なのかちょっと怪しいなと思いました。3年しか乗らないし、安い車でいいと思ったのですが、ぼろくて壊れないか不安なのよりも、数万円高いビッツにしようというのが最終決断です。
e. SM solutionに戻るついでにふらふら
ハラレは車屋さんはなぜか固まってたくさんあるので、ビッツのあるお店に戻るついでにほかのお店を道路からちょっと見ていましたが、普通車ビッツや、マーチが売っているお店がなく、ビッツを買いに戻りました。
4. いざ購入!!
一緒に行ったドライバーさんと一緒に怪訝な顔で値段交渉をして、4700ドル。
左後ろのタイヤーが減っているので交換してほしいと言ったものの、中古タイヤなら、20ドルくらいでできるから、自分でしてくれと20ドルを渡されました(笑)新しいタイヤ60ドルを値引きするのが嫌でなぜの結論になりました。4700ドル払って、20ドルキャッシュバック(笑)
購入はほんとに払うだけ!私は免税もなく、10,000ドル以上ではないとカードを使えないと言われたので、現金一括払い。就労VISA申請中でパスポート原本を持っていなかったけど、パスポートコピーで対応してくれました。
- 輸入証明書
- 関税を払った証明
- 領収書
3点を受け取り、終了。鍵がひとつしかないことに気づき、自分でスペアキーを買わなきゃ。くそ、購入前に気づいてたら、交渉できたのに!!
この日は、9:00から車探しに出かけて、家には車と12:00に帰ってきました。
5. 購入後すること
①車の保険
車の保険は大使館で御用達があるので、そこを利用します。
車の購入価格に対して、〇〇%という保険料らしく私は1年で305%でした。免税で購入した人はもっと安く済んでいるようです。
②ナンバーの取得
ジンバブエはナンバーがなくても道路を走っていいらしいです。まずは保険に入らないとナンバーを申請できないので、保険に入ってから!
私は購入した次の日から車で買い物してます。(笑)ぶつけたら、やばいやつ。
大使館のほかの方は、外交官扱いなので、黄色ナンバーではなくて、白ナンバーをもらえます、いいなーかっこええーな。でも外交官ナンバーなので、免税と同じで時間がかかるらしく、半年以上待ったという方も。私の場合はただの一般市民なので、すぐもらえるらしい。(笑)
③メンテナンス
オイルの交換、タイヤの交換、スペアキーの交換、切れているランプの交換をこれからやっていきます。
ガソリンは?
買ってすぐに、家に帰る前に途中のガソリンスタンドで入れて帰りました。
満タンで、40リットルが52米ドル。
1リットル 1.03ドル(141円)ですね。ガソリンも初めて買うので、全然わからない。調べてみると、東京都の平均が143.1円らしいのであまり変わらないということですね。
数年前は、ジンバブエでガソリンが全く確保できずに、ガソリンスタンドに行列ができていたようです。そのため、お手伝いさんにジェリー缶を持たせて、並んで買ってきてもらうようにしてたみたいです。2021年4月現在は、まったく混んでいません。カードで支払えるところがあまりなく、貴重な現金を使わないといけないのです。
では、私の人生初車購入@ジンバブエのお話はここで終了です。
Youtubeでもジンバブエについて発信しているので、ぜひ見てね!
アフリカ大好き・りさぴょん(@LisapyonKenya)でした~