こんにちは、りさぴょんです!
久々に更新します。
エイズ孤児支援NGO•PLASに入って、早二年。たくさん勉強させてもらって、かなり自由に働かせてもらっていて、とても楽しい!
ここで少しNGOでの仕事を振り返りたいと思う。
海外事業マネージャーとして仕事
PLASでは、ケニア🇰🇪とウガンダ🇺🇬2カ国で事業を行なっている。現地NGOと事業ごとにパートナーを組んで、一緒に事業を実施する。
多くのNGOが現地でNGO登録して、現地の人を雇って、独自の事業を行う。そのために、自分ところでスタッフは雇うし、事業を直接住民や地方行政に届けることになる。PLASは、資金調達や事業設計を行い、現地NGOは、現場で手を動かして、研修や会議を実施する。現地スタッフとどんな研修がいいのか、いつ開催すれば多くの人が参加してくれるのか等々を議論して、より効果の高い支援を届けるために工夫する。PLASに入ってびっくりしたのが、ウガンダのパートナーNGOスタッフの能力の高さ。
「研修の時間を午後にした。」
なんで?と聞くと、お母さんたちが参加しやすい。お昼を用意しなくて済む。等々、自分で工夫して行動できている。そして、お母さんたちのお尻を叩く役割もしながら、きっちりお母さんたちと信頼関係ができている。そうゆうスタッフが、プロジェクトコーディネートとして、担当に入ってくれると、安心して事業を任せられる。
同時にNGOで働いたり、ソーシャルワークした経験がなく、単に大学でソーシャルワークん勉強した若いスタッフになるとこれは大変。
先を読んだ行動は全くできないし、意見を求めても、何も返ってこない。論理的に受益者のニーズを分析しようとしても、感情論や見当違いの理由を出してくる。そうゆうスタッフがプロジェクトコーディネーターになると何回も何回もプロジェクト目標を話して、納得したのかなと思いきや、いきなりとんでもない意見を唐突に出してくる。支援を受ける受益者よりもスタッフのことを考えることに時間がかかってしまう。
NGOで海外事業を担当するときに必要な能力
現地スタッフや住民、行政の人といかにうまくやっていくかがプロジェクト成功の鍵となる。それに必要な能力とは?
そう、コミュニケーション力が何より重要。
英語力や現地語も含んで、現地スタッフと如何に、議論して、納得してもらえて、動かせるのか。一緒にやろうと思ってもらえるのか。それは相手の本音を引き出したり、意見を言わせたり、逆に論理的に批判したり、時には相手に違うと強く否定したり。そのようなコミュニケーションで関係が構築され、プロジェクトの進行がとても楽になる。
ウガンダのスタッフは本音やプライベートのことを話せる関係のよいスタッフも多い。ボスには言えないけど、リサには言っておくね、と言われると少し嬉しいw何か私が忘れてたり、ミスをした時もフォローをしてくれて、お互いwinwinな関係を築けている。そのためには、世間話の時間が重要。
逆にケニアのパートナーとはうまくいかないこともある。他のいろんな団体との事業をやり、経験豊富な彼らは、
「他の団体はこれをしてくれたのに!」
「PLASは細かいところが気にする」
と反発されることも多い。PLASとして大切としていること。住民が自発的に自分の生活を改善したいと思っている人に持続可能な事業作りに参加してもらって一緒にトライアンドエラーしてみたい。「それよりも学費をさっと現金で支援してくてくれる方が楽だ」と返されることも多い。子ども1人の高校3年間分の教育費を払ってあげるという手段もある。でも、次の子どもの時も、支援をもらわないと保護者が子どもを学校に行かせられない状況であることは変わりない。それなら、教育費を払えるようになる生計向上事業をやりたいと思う。こういったやりとりを何回も繰り返して、一緒に事業を作っていくけど、理解されないこともある。
しかし、そこでコミュニケーションを止めてはいけない。何年かかっても関係を構築してお互いが信頼関係を作らなければならない。私が年下で小娘と思わっているような現地団体代表とは、週末にごはんを食べたりして、少しずつ距離を縮めていきたい。
NGOだとできないこと
- 大規模な支援(年間1億とか、年間1000万人を食糧配布~とか)
- 現地政府と政策を作る(JICAの得意分野、NGOでもやってるところはあるけど)
NGOは独自の組織でJICAみたいに政府化で動いているわけではないので、比較的に自由に事業形成したり、現地のニーズに応じて、活動できる。しかし、NGOの問題は資金とスキル。NGOでもいろんな種類があり、安定的に財団からお金をもらっているので個人寄付は受け付けていないところもある。それはレアだけど。PLASみたいに小さい団体で、個人寄付も大きい収入源になっている。そして、個人寄付以外JICAや大使館である。一般企業や財団から年間50万円とかの規模とちがい、年間1000万円とかもらえる。この違いは人件費。JICAや大使館の助成金ではスタッフの人件費も載せられるので、団体としてはかなり助かる。
そしたら、JICAと大使館の資金もらいまくればいいじゃん?という結論に至りそうだけど、そうではない。
1つは、用途や事業内容が絞られる場合がある。JICAの事業だと最初事業立案するときにJICAが好みそうな事業を考えたり、SDGに沿って考えることもある。そうなると現地のニーズを最優先できなくなる。
2つ目は、助成金に依存すると、ODAの予算を今年は削減しますーという国の方針とかに変わると一気に助成金が少なくなり、助成金に落ちたら団体が回せない~という状態になる。なので、助成金と自己資金(個人からの寄付)を両方バランスよく集めることが必要。
助成金であれば、お金を出してくれるドナーの意向も考慮しないといけないという制限はあることがNGOだとちょっと苦しいと感じるときかな。
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支援の限界や支援をすることで現地の起きるひずみ等プラスのことではないことも発生する中で、国際協力をやっている意味を問われる日々。
100%理想的な支援なんてできないけど、全力で最良の選択をしていると自信を持って言えるように日々勉強して、現場と向き合いたい。