アフリカ大好きりさぴょん(@LisapyonKenya)です。
今日は最近終了した国際協力業界の転職活動について書きます!
目次
1. 自分のキャリアの考え方
私の経歴はこんな感じです。大学卒業してから民間企業でOLをして、仕事にやりがいを感じなくなり、国際協力へキャリア転換していきました。
23歳 一般企業@東京(5年)
(正社員)
↓
28歳 JICA海外協力隊@ケニア(2年)
(ボランティア)
↓
30歳 NGO@東京広報やイベント担当(1年)
(契約団体職員)
↓
31歳 開発学修士@オランダ(1年半)
↓
32歳 NGO@東京(2年)海外事業マネージャー
(正団体職員)
↓
(業務委託)
国際協力は契約2-3年のポジションが多く、安定してずっと同じ場所にいることもできますが、キャリアアップのためにどんどん職場を変える人も多いのではないでしょうか。
私は特にやりたい地域と分野が決まっています。
「アフリカ」で「子どもの支援」がしたいと思っています。自分の今までの経歴と違う方もいると思いますが、私はこの二つを大きな枠組みにしてキャリアを重ねています。
「アフリカ」=JICA海外協力隊+NGO・PLASでの業務経験
「子どもの支援」=開発学修士と子ども支援の分野の修士論文++NGO・PLASでの業務経験
労働市場も戦いなので、自分の強さや得意分野を表現できるようになるといいですよね。自分は「●●」x「○○」なのか?
さらにこれが、「●●」x「○○」x「△△」とか3つになっていくとさらに分野が狭まれて専門性が高くなっていきますね。
私は子どもの支援の中でも特別支援が必要な子どもや軽発達障害を持った子どもの支援に興味があります。が、全く素人でその分野の(学士や修士)と(現場経験)を持っていません。これから10年くらいかけて、(学士や修士)と(現場経験)を追加して、専門性に磨きをかけて、その分では、私に聞け!という風になりたいと思っています。
国際協力の中での働くポジションは様々です。働き方も様々。一般企業で働き、収入はそこから得て、空き時間でNGOの理事やプロボノとして活躍する。私はNGOの仕事が大好きです。それは支援をしている住民との距離が近いからです。もちろんNGOによっても、NGOの中のポジションによっても変わってきます。
私がいたPLASでは小さな団体で、海外事業マネージャーというポジションであったため、現地NGOとのやり取りを毎日するし、ケニア・ウガンダの田舎のお母さんの家でごはんを一緒に食べながら世間話をすることも。
しかし、NGOによっては給与や福利厚生が整っていないところもあります。何を優先させるのかというところですね。私はNGOでやりがいもあったし、楽しさや自由さを存分に感じたので、次は稼ごうというステップです。大学院の借金もあるし、今後フランス語の勉強や資格試験のための勉強に使えるお金を貯金したいと思っています。また、NGOの活動はプロボノで関わっていきたいなと思います。
2. 国際協力分野でのポジション
私が思いついたものを書いていきます。もちろんここに書いていない国際協力のポジションもあります。国際協力といえば国連機関やJICAが真っ先に想い浮かぶのではないでしょうか。ビジネスを通して途上国の人たちの生活をしたいと思っている人も多いです。
JICA(国際協力機構)JICA - 国際協力機構
JICAといってもポジションがかなりたくさんあり、正職員の人もいるし、東京の本部で契約として2-3年の契約で働く人もいます。正職員であれば、ローテーションの中でいろんな分野(教育、保健、インフラ)や地域(アフリカ、アジア)、他のアプローチ(政策、円借款、二国間、TICAD)を担当することになります。
- JICA正職員
- 特別委嘱員
- 専門家、ジュニア専門家
- 企画調査員(企画)
- 企画調査員(ボランティア)
- JICA海外協力隊
外務省/日本大使館
こちら外交ですね。外務省でバリバリ国家公務員という方もいるし、契約で業務委託を受けて、2-3年働くこともあります。私は2021年4月から草の根委嘱員というポジションでジンバブエに派遣されます。残念ながら、大使館の正職員になるわけではないので、待遇は違います。私は税金を使ったODAの中で、草の根・人間の安全保障無償資金協力を担当します。簡単にいうと、大使館が途上国発展のために予算を持っていて、現地のNGOや行政がその助成で、学校を建てたり、病院を建てたりします。現地のNGOや行政が書いた提案書が大使館に届くので、それを読んで審査するのが私の仕事です。年間の採用件数は大使館によって大きくことなり、6-7件のあれば、3-4件と少ないところもあるようです。
また、下記のポジションは日本国籍を持っていないと慣れないポジションがほぼ。しかし在外日本大使館が現地で職員を採用することもあります。
- 外交官
- 経済協力関連分野の担当官
- 草の根委嘱員
- 専門調査員、在外公館派遣員、技術派遣員、公邸料理人
国際連合(United Nations)
国際協力の花形といえば、国連ですね。国連いえど、いろんな機関があり、役割が違います。たとえば、子ども関連で有名なのは、UNICEF。保健はWHO、難民はUNHCRやUNRWAですね。これらの本部はジュネーブをはじめとする先進国にあり、フィールドオフィスと呼ばれる事務所が各国に設置されています。
UNICEFだと、こんなイメージです。
ニューヨーク本部ー全体の管理、人事、政策、調査
日本事務所ー広報や資金調達
ケニア事務所ープロジェクトの管理
ひとつの機関の中でも、いろんなポジションがあり、大きく2つに分けられると考えています。アドミニストレーションとフィールド。ニューヨークやジュネーブ、日本のような先進国にある事務所では、政策を作る人や経理、法律家、資金調達のエキスパートが集まっています。これらは、アドミニストレーションと言われる部類ですね。アジア・アフリカ。南米等の途上国の事務所でプロジェクトコーディネーターや教育オフィサー、子ども保護オフィサー等の現場で実際に事業を動かす人々がいます。フィールドスタッフと呼ばれる部類ですね。国連で仕事をしたいと思った時に、アドミニストレーションとフィールドどちらを思い浮かべましたか?なりたいポジションによって求められる能力と経験はもちろん違います。
また、国連への入職方法はさまざま。日本人としてはJPOが一番ハードルが低いと言われていますが、それでも倍率がかなり高いですよね。
- JPO試験 | 外務省 国際機関人事センター
- 直接特定のポジションに応募 UN Careers
NGO/一般社団法人
非営利団体と呼ばれるNGOですね。一般の方からの寄付や国・財団・企業からの助成金で、途上国で活動しています。教育、保健、インフラ、貧困削減、環境改善、本当にいろんな分野があります。
現在私が所属するエイズ孤児支援NGO・PLASは、NGOです。ウガンダ・ケニアの子どもたちの支援をしています。PLASでいえば、代表理事、事務局長、広報・イベント担当、海外事業担当2名、インターン5-7名で構成されています。入職したときに、スタッフが少なくてびっくりしました(笑)
開発コンサル
営利目的の民間企業です。JICAが途上国で行う開発事業だけでなく、民間企業がアフリカでビジネスを始めるための企業支援もあります。企業支援の場合でも、JICAから助成事業であることが多いです。そうなると、開発コンサルでもらう給与も大半が税金ですね(笑)他には途上国の研修正の受け入れや日本国内で国際協力に関わる人たちの能力研修を提供しているところもあります。
(一社)海外コンサルタンツ協会(ECFA) 開発コンサルタントとは
ソーシャルビジネス
ビジネスを通して、社会や人々の生活が向上することを目指します。BOPビジネス・貧困層向けのビジネスを途上国で始める起業家の方がたくさんいますね。貧困家庭でシングルマザーに縫製技術を教えて、バックや洋服を作ってもらい、日本で販売するというのはアフリカで最近よくみる活動ですよね。
「援助では、アフリカの人を救えない」と考えている人も多いです。援助は依存性を生んだり、競争率が低く、成果が低い等の批判もあります。この議論はここで終わらないのでまた今度w
他にもまだまだ国際協力に関わる方法はあると思いますが、簡単に紹介しました。まずはどのような国際協力があるのか、どんな分野を目指したいのかを考えてキャリアを積み上げていくと良いのかなと思います。国際協力業界で働く人々にたくさん逢って、実際に経験談を聞くのがとてもよいかなと思います。
自分は他の人違う何を持っているのか?
私は何年後かには目標が変わっているかもしれませんが、こんな感じで専門性を高めにいきたいなと思っています。
「アフリカ」x「子ども支援」x「障害児福祉」
また、国際協力業界での求人は主にPARTNERに掲載されることが多いので、ふらっと覗いてみて、どんな仕事があって、その仕事に就くにはどんな条件があるのかをみてみるとよいでしょう。
それでは、アフリカ大好きりさぴょん(@LisapyonKenya)でした。